京都国立博物館 メールマガジン 第77号[KNM:0077]

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歴代の天皇はみずからの手で多くの作品をのこしています。
とりわけ、その書は「宸翰」とよばれ、プライベートなものから、国家の安泰を
願うものまで、内容・種類ともじつにバラエティー豊かです。これは一面では、
天皇が政治や宗教、あるいは文化などの各方面において、時代を牽引する
存在であったことをしめすといえるでしょう。
したがって、こうした自覚のもとに修めた学問は、それを体現する場において、
帝王としての尋常ならざる気品、風格あるいは内容を備えているため、宸翰
は歴史的にも美術的にも多くの人を惹きつけてやみません。まさに、宸翰は
「書の王者」であるといっても過言ではありません。
世の中に天皇の書と伝えられるものは驚くほどたくさんありますが、この展覧
会では、奈良時代から昭和時代までの紛うことなき宸翰、百四十件ちかくが
一堂にまみえます。これだけの規模で作品がそろうことは、かつてないことで
あります。
かつて、わが国には「古筆」といわれる名人たちの書を集め、それらを鑑賞
する文化がありました。つまり、書は「読む」ものであると同時に、筆の運び方
や紙の使い方といった造形的な美しさなどを「見て感じる」ものでもあるので
す。とりわけ後者には、自筆であるゆえの個性、一つ一つの文字に見え隠れ
する喜怒哀楽の感情、すなわちホンモノだけが持つ魅力にあふれています。
この機会に、「書の王者」が放つ目映いばかりのオーラを一人でも多くの方に
ご覧いただきたいと思います。あわせて、日本の書がもつすばらしさを再発見
していただければ、これに勝る喜びはありません。

   (学芸部企画室研究員 羽田 聡)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━展覧会情報━━
 
+‥‥‥次回の展覧会‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

[特別展覧会]
宸翰(しんかん) 天皇の書―御手(みて)が織りなす至高の美―
平成24年10月13日(土)?11月25日(日)
会場:特別展示館

意外かもしれませんが、歴代の天皇はみずからの手で多くの作品をのこして
います。とりわけ、天皇の書は「宸翰」とよばれ、プライベートなものから、
国家の安泰を願うものまで、じつにバラエティー豊かです。
いずれもが帝王としての気品と風格をそなえており、まさに「書の王者」といっ
ても過言ではありません。本展では、奈良から昭和時代までの宸翰、144件を
一堂に集結し、その魅力にせまります。

展覧会概要はこちら→
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/121013/index.html


+‥‥‥土曜講座‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

特別展覧会「宸翰 天皇の書 ―御手が織りなす至高の美―」関連講座

土曜日の午後から、展覧会や展示品に関連した講座を行っております。
事前申込制となっております。定員になり次第受付を終了します。

【時 間】午後1時30分?午後3時
【定 員】190名
【聴講料】無料
【会 場】京都女子大学 J校舎5階J525教室

○平成24年10月13日(土)
タイトル/「宸翰と古筆 ―桃山・江戸時代の天皇の手習い―」
講師/ 下坂 守 氏 (奈良大学文学部教授)

○平成24年10月27日(土)
タイトル/「中世の天皇と宗教 ―手印が捺された文書を中心に―」
講師/ 上島 享 氏 (京都府立大学文学部准教授)

○平成24年11月10日(土)
タイトル/「宸翰の薫りと三跡 ―筆致に宿るもの―」
講師/ 丸山 猶計 氏 (九州国立博物館学芸部主任研究員)

○平成24年11月24日(土)
京都ミュージアムズ・フォー連携講座
タイトル/「宸翰 ―資料と美術のコンチェルト―」
講師/ 羽田 聡 (京都国立博物館学芸部研究員)

申込方法・会場へのアクセス等の詳細は以下のPDFでご確認ください。
http://www.kyohaku.go.jp/jp/pdf/kouza2012-10_13.pdf


+‥‥‥国際シンポジウム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

当館では毎年、海外から講師を招いて美術品・文化財に関連するシンポジ
ウムを行っています。
今年度は、特別展覧会「宸翰 天皇の書─御手が織りなす至高の美─」に
ちなんだシンポジウムを開催します。
10月1日よりお申し込みを受け付けます。

【テーマ】「天皇・皇帝の書をめぐって」
【日 時】平成24年11月18日(日) 午後1時?5時
【会 場】京都市勧業館 みやこめっせ
      地下鉄東西線「東山駅」より徒歩約8分
【聴講料】無料
【プログラム】第1部 研究発表
        第2部 パネル・ディスカッション

申込方法等、詳細はこちら→
http://www.kyohaku.go.jp/jp/kouza/symposiu/index.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━イベント情報━━━

+‥‥‥京都・らくご博物館【秋】?紅葉寄席?‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

◎京都・らくご博物館【秋】?紅葉寄席?
【日 時】10月19日(金) 開演:18時30分(開場 18時)
【会 場】ハイアットリージェンシー京都 ドローイングルーム
【料 金】全席指定 3,000円
【出 演】桂ざこば、桂きん枝、桂南天、桂雀喜、桂團治郎

詳細はホームページから
http://www.kyohaku.go.jp/jp/kouza/rakugo/rkg_autum201210.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━今後の展覧会━━━

[特別展観] 国宝 十二天像と密教法会の世界
平成25年1月8日(火)?2月11日(月・祝)
会場:特別展示館

承和元年(834)、空海は、宮中で後七日御修法(ごしちにちのみしほ)を始め
ました。これは正月に国家の鎮護を祈る修法で、現在でも東寺において続
けられています。
当館には大治二年(1127)にこの修法のため新調された十二天像が完全
セットで残されています。本展では、これを一堂に展示し、国宝 山水屏風
(当館蔵)など関連遺品とあわせて紹介します。
後七日御修法と灌頂(かんじょう)という真言宗の重要法会を軸に密教文化の
精髄に触れて頂きます。


[同時開催][特集陳列] 成立800年記念 方丈記
平成25年1月8日(火)?2月11日(月・祝)
会場:特別展示館

鎌倉時代を代表する随筆として知られる『方丈記』は、鴨長明が建暦二年
(1212)三月に執筆したもので、平成24年(2012)には成立800年という大きな
節目を迎えます。これを記念して、現存最古の写本として名高い、大福光寺本
『方丈記』(重文)を中心に、関連する資料を合わせて展示します。


[特別展覧会] 狩野山楽・山雪
平成25年3月30日(土)?5月12日(日)
会場:特別展示館

狩野永徳展、長谷川等伯展から数年ぶり、近世絵画の大展覧会。
狩野山楽と山雪は、桃山時代から江戸初期の京都で活躍した画家です。
山楽は、永徳の豪壮な造形を受け継ぎ、さらに後継の山雪は、水墨画・金碧画
にわたって驚くべき個性的な絵画を生み出しました。
彼ら実力派、初の本格的な回顧展。濃厚華麗な障壁画をはじめ、代表作、
海外から初里帰り、新発見、初公開をふくむ名品の数々によって、まぶしい
ほど魅力あふれる世界をお楽しみいただきます。


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+‥‥‥年間スケジュール‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

平成24年度年間スケジュールの詳細はこちら→
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/korekara/index.html


+‥‥‥京都国立博物館オリジナルグッズ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

詳細はこちら→
http://www.kyohaku.go.jp/jp/oshirase/new_museum_goods.html


+‥‥‥京都国立博物館文化財保護基金‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

貴重な文化財を将来にわたって守り伝えるため、「京都国立博物館文化財
保護基金」を創設しました。

趣旨にご賛同いただいた方からの寄付金が、文化財の修理費用などにあて
られます。館内募金箱へのご寄付のほか、ロゴマークの付いているミュージ
アムグッズを購入されると、売上の一部が文化財保護基金に寄付されます。
ミュージアムショップ他で販売していますので、ご来場の際には、ぜひ手に
とってご覧ください。
また、オンラインショップも開設しましたのでそちらもご利用ください。

詳細はこちら→
http://savekyoto.jp/


+‥‥‥南門施設営業時間のお知らせ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

10月12日まで全館休館となり、下記のとおり営業いたします。
*10月7日(日)は工事に伴う停電のため臨時休業いたします。

インフォメーション、ミュージアムショップ「京都便利堂」、
カフェ「からふね屋」
【営業時間】9時30分?17時00分
【定休日】月曜日

特別展覧会「宸翰 天皇の書」開催中は、下記のとおり営業いたします。
インフォメーション、ミュージアムショップ「京都便利堂」、
カフェ「からふね屋」
【営業時間】9時30分?18時00分 (金曜日:9時30分?20時00分)
【定休日】月曜日


+‥‥‥全館休館について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

京都国立博物館は、平常展示館建替工事に伴い、当分の間平常展示を
休止し、特別展覧会期間中のみ開館となります。
全館休館の予定は下記の通りです。
また、工事車両通行に伴う安全上の観点から、「西門(正門)」を閉鎖して
おります。来館者の皆様の入退館は、南門(七条通り側)からとなります。
ご来館の皆様にはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力を
賜りますようよろしくお願い申し上げます。

平成24年 9月10日(月)  ?      10月12日(金)
平成24年 11月26日(月)  ? 平成25年 1月 7日(月)
平成25年 2月12日(火)  ?      3月29日(金)


+‥‥‥FM COCOLOの「AFTERNOON DELIGHT」‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

京都国立博物館の情報をラジオでお知らせします!
FM COCOLOの「AFTERNOON DELIGHT」にて、毎週木曜日14:25から15分間、
京都国立博物館のコーナーが放送されています。
展覧会の見所や博物館のよもやま話など、ここでしか聴けない話が満載です。


+‥‥‥京都ミュージアムズ・フォー‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
 
博物館・美術館が連携協力する組織として発足し、京都市美術館、京都
文化博物館・京都国立近代美術館と共に「京都」をキーワードにして、
春夏秋冬、各館の講座をつないでいきます。

詳細はこちら→
http://www.momak.go.jp/m4/index.html

平成24年度パンフレットPDF版(連携講座/主な展覧会スケジュール)
http://www.momak.go.jp/img/2012/m4pamphlet2012.pdf


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